反連協のあゆみ
寺家・高屋地区へのアンケート結果(1987年9月)
【T】あなたは原子力発電のしくみを知っていますか。
・良く知っている,少し知っている 70%
・あまり知らない,まったく知らない 30%

【U】原子力発電の安全性についてどう思いますか。
・全く問題はない,特に問題はない 7%
・安全とは言えない,大事故の恐れもある  89%
・その他  4%

【V】珠洲原発のメリット(利点)は?[複数回答あり]
・企業誘致・活性化・過疎解決 6%
・電源三法の交付金・補償金 7%
・一時的に活性化しても過疎の歯止めにならず 61%
・放射能を避け珠洲離れ増加 33%
・わからない 13%

【W】珠洲原発の建設構想にどう対処しますか?
・協力する 9%
・大勢に従う 6%
・賛成したくはない 11%
・反対したい 70%
・わからない  4%

X】珠洲原発についてのご意見を自由にお書き下さい。
《記されたコメント》 すべて原文のまま[順不同]
・珠洲市内から原発の話しがなくなる様希望する。
・珠洲市の借金のための犠牲にはならない。
・私の思いでは世界の和平しいては能登地区のため原発に大反対する。
・平和であった寺家は原発誘致問題で破壊されようとしているのは誠に残念である。寺家が犠牲になるのはごめんだ。市当局,特に市長の考え方は間違っている。市会議員も無能者ばかりの集合と思う。もっと珠洲の発展策を真剣に考えてほしい。珠洲市は原発以外に発展策を早急に考えるべきであろう。
・中電の利益と市の財政が富むだけ。其の他何も残らない。
・市役所の一方的なやり方である。
・我々「移転対象」とされる住民は後もどりできない選択をつきつけられている。欧州諸国をみても,もはや原子力発電は時代遅れ。珠洲市当局者も自力更生の道に覚醒せよ。
・原発建設には絶対反対です。最後まで闘い抜いて建設を中止させます。
・絶対反対。理由は自然をつぶしたくない。連絡協議会を絶対的頼りにしています。協議会と手を組んで闘いましょう。
・原発反対連絡会のPR活動に感謝するも,もっと積極的に現地へ出向き地域住民の啓蒙を実施しないと悔いを千歳に残すことになる。信念をもって行動を起してほしい。
・原発そのものを認めない。人類の滅亡になりかねない。珠洲に住む者(企業も含めて)すべて電気料無料にでもなれば企業が来るか? ともあれ若者に職場を与えないと奥能登は死ぬ!
・安全性に自信があるのなら人口密度の多い所に作るべきである。
・積極的に『白紙』に返すことを望む。原発には『絶対反対』,土地は売らない。中部電力,早く引き上げよ!
・原発の立地は,寺家住民の財産をうばい,村と家の中を分裂させるものである。寺家は須々神社の神の与えた山海である。姫島の灯は太陽電池である。
・過疎地を,そこに住む人の権利も意志も無視して「人の住むような所でない」と判断し,有害な物を置こうとする企業。都会人の田舎者に対する,又,貧しい者に対する差別です。よく言われるけど,安全な物というならなぜ補償金をつむのかといいたい。
・反対運動を強力に展開せよ。賛成市議は議会から追い出せ。行政が悪いから原発が来る。
・地元だけの話合いがない。会合には中部電力・市当局の方が来られ,おしつけられて行く様な形である。もっと部落民どうしの話場があっても良い。
・土地を持った人のみが対象となるような運動にならないように,地域あげての運動を広げよう。
・絶対反対の住人です。
・原発を設ける条件の第一として,核シェルターを建造してほしい。
・珠洲市を活性化し過疎の歯止めになるなら何でもよいが,さし当って原発しか来ないだろう。一体君達は反対反対とさけんでいるが,対案もなく唯反対では全く幼稚である。
・能登の「カケガイ」のない環境を破壊する大型事業に反対します。
・此ノママデハ負ケソウデス。ウマクヤメサセテホシイ。
・政治力,金力で少しづつ丸められて行く様で,残念でならない。
・大自然の恩恵を忘れて原発を誘致することは,非常に危険である。絶対に反対であります。文化の発展にマイナスでしょう。
・長い物に巻かれ,大きい物に飲まれの状態。
・珠洲には原発はいらない。他人に我等の古里を死の墓場にする行政の心情を知りたい。
・福井のえらい人が「50年,100年先の事(放射能汚染)より,今の棚のボタ餅が欲しい」といったそうだが,電源三法交付金に目がくれている珠洲市の行政の本音です。市民の永久の幸福を考えてほしい。故郷を美しく残して行きたい。
・もう少しはっきりした行動をとって下さい。こそこそしないで。
・この地に生れ育って郷土愛着心に燃える私達。又,この素晴らしい美しい故郷があればこそ,苦しみも悲しみも乗り越えることができた筈。それに今,後世に続く公害の悲劇をまぬがれぬ原発立地とはモッテノ他。美しい自然・公害の知らない故郷を何時までも守り,子孫に残していきたい。
・企業誘致をやる。交付金・補償金等は養殖事業,漁業,又はシルバー産業(老福祉)等に使う。
・企業も行政も,もっと積極的に推進してほしい。

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