反連協のあゆみ 


発刊にあたって
珠洲原発反対連絡協議会
会長 柳田達雄
 反連協の記録集が、珠洲原発阻止という唯一の目標を達成し、発刊できることを心から喜び合いたいと思います。
 '78年3月の設立以来、諸先輩の粘り強い闘いが四半世紀を越えて継続され、結実したのです。故郷を放射能の墓場にしてはならないとの信念に基づく地道な活動が、多くの市民の共感を喚起し、珠洲原発を阻止する運動を支えてきたことが自負できます。
 この間、鋭い洞察カと漁業従事者としての経験と信念に基づき、反連協を設立し20年にわたり会長として指導してこられた河岸二三さんをはじめ、反連協の運動にも積極的に協力いただいた三崎町の内田吉松さん、内田寅吉さん、向民子さん、井田省三さん、河岸喜一さん、神田栄助さん、正院町の沢田芳夫さん、沢田實さんらが他界されました。これら皆様方の献身的な行動で、所期の目的が達成されたことが報告できます。
 また、反連協の設立当初から的確な指導をいただいた石川県評(平和運動センター)や能登エネ協、ご協力・ご支援をいただいた富山市民の会、能登原発反対運動に関わる各種団体、社会党石川県連(現社民党)、北尾法律事務所をはじめ社会法律センター、原発いらん!大阪労働者の会、反原発運動全国連絡会、原子力資料情報室に対し心から御礼申し上げます。特に山本信晃さん、前後和雄さん、多名賀哲也さん、奥村回さんには大変お世話になりました。ありがとうございました。故高木仁三郎さん、藤田祐幸さん、広瀬隆さんにも感謝します。その他石川高教組からは毎年多額のカンパをいただきました。ありがとうございました。
 '89年の調査阻止闘争以降、市内に誕生した多くの市民グループ及びそれらの連合体としての珠洲原発反対ネットワークに対して敬意と感謝を捧げます。私たち反連協にはない行動力、フットワークの良さや感性の鋭さが、多くの局面で運動を支えてくれました。あたかも車の両輪の如く珠洲における運動を担ってきたと自負できます。
 最後に、逆境の中でも信念に基づき反連協の活動を積極的に担ってきてくれた各組繊の役員及び構成員各位に対して心から敬意を表します。長い間本当にご苦労様でした。